永代供養墓はお墓の承継者が無くても購入できます

我が国のお墓は古くから、「先祖代々の家の墓」として親から子、子から孫へと代々承継されていくもので、承継者いることが前提でした。しかし、近年になると核家族化や少子高齢化、都市化などを背景にとりわけ地方において、お墓の承継者が途絶えてしまうという事態に悩みを持つ人が増加しています。そこで、お墓の承継者がいなくても、お寺や墓地管理者が永代にわたって供養・管理をするお墓、つまり「永代供養墓」が80年代後半あたりから登場するようになりました。「先祖代々の家の墓」のお墓を建てるより割安な上、承継者が無くても購入できることから、独身の人や子供のいない夫婦に人気がありますが、たとえ承継者である子供や孫がいる場合であっても、「迷惑をかけたくない」との想いから、自ら永代供養墓を選択肢として考える人さえ増えています。

永代供養墓は家の名前が入った墓石ではなく、大きな石塔であったり仏像やお洒落なオブジェ、または樹木を植える樹木葬も永代供養墓のひとつであり、形に決まりはありません。埋葬方法は最初から合同で埋葬される「合葬墓」「合葬式墓地」と十三回忌や三十三回忌までなどの一定期間は個人の墓や家の墓に個別に埋葬され、それを過ぎてから他の遺骨と一緒に合葬される場合があります。費用は一般的には年間管理費が不要ですが、お寺によって違いがあり大体1人50万円~150万円位と相場に幅があります。それでも「先祖代々の家の墓」を今から作るとなると、墓地敷地や墓石だけで300万円は掛かりますから費用だけを見るなら割安となります。

永代供養墓を探す場合は、宗旨や宗派、交通の便やお寺の「使い勝手」、管理方法などを調べます。例えば線香の燃えカスやゴミが散らばっているような墓地、お寺は論外です。常に綺麗に清掃されていて、花も途切れることのないよう行き届いた管理がされているお寺を選ぶことが肝要です。

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